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イソトレチノイン

イソトレチノイン

 

イソトレチノインとは?

イソトレチノンはビタミンA誘導体であり、重症の炎症性ニキビに対して、皮脂の分泌を抑える作用、アクネ菌に対する抗菌作用、抗炎症作用に優れた効果があります。

 

ニキビ治療の先進国である欧米では、ニキビの治療の基本薬として認知されていますが、日本ではまだ厚生労働省の認可が下りていないため保険適応ではありません。

 

このお薬は、副作用はあるものの、しっかり説明を受けたうえで理解し、医師の指示の下、1日1回の用法用量を守って使用していただければ、今まで他の治療でも治らなかったニキビに対して効果を期待できます。

 

 

イソトレチノインの特徴と効果

イソトレチノイン

 

イソトレチノインは皮脂腺を退縮させ、皮脂分泌を大きく減らし毛穴を縮小させる作用があります。

これにより、ニキビの原因であるアクネ菌が定着できなくなり、抗生物質よりもアクネ菌の数を大きく減らすことができます。

 

 

また、イソトレチノインは細胞に働きかけて、皮脂腺細胞や表皮細胞を正常化する働きがあります。

皮膚の細胞が正常に働くようになると、異常な角化(皮膚が厚くなり、毛穴がつまる)が起こらなくなり、ニキビが改善します。

 

 

■イソトレチノインの特徴

☑ 欧米ではニキビ治療薬として、20年以上の歴史がある

☑ 1日1回の内服のみで効果が期待できる

☑ 20週間の内服を終了した後、3~5年にわたりニキビが出来にくくなる

☑ 重症のニキビに効果

☑ あらかじめ判明している副作用を理解すれば、怖がるほどの薬ではない

 

 

イソトレチノインの副作用と注意点

■イソトレチノインの副作用

流産や胎児の奇形を引き起こすという副作用があります。

そのため、服薬期間中とその前1カ月と服薬後6カ月は妊娠してはいけません。

もし、妊娠した場合は、すぐに服用を中止し医師に相談してください。

 

■その他の副作用

・鬱、精神病(幻覚、幻聴)、自傷行為、自殺企図などの重大な精神疾患

・皮膚や粘膜の乾燥症状

・鼻の粘膜が乾燥した場合に生じる軽度の鼻血 

・頭痛 

・発疹、軽度の痒み、落屑

・眼瞼炎、結膜炎

・筋肉痛や関節痛 

・肝機能低下

・脱毛

・めまい、吐き気

・うつ傾向

 

 

■イソトレチノイン服用時の注意点

・必ず医師の指示に従って服用してください。

・服用期間中と服薬前1ヶ月間および服薬後6カ月間に性行為をする場合は、必ず避妊を行ってください。

・服用期間中とその後6ヶ月間は妊娠、授乳、献血をしないでください。(妊娠女性への輸血により、胎児にイソトレチノインの影響が生じる恐れあり)

 

 

*以下の方は原則として服用できません。

・妊娠中の方、妊娠の可能性がある方、妊娠を希望されている方

・授乳中の方

・15歳未満の方や成長期で身長が伸びている方

・イソトレチノイン製剤、トレチノイン製剤、ビタミンAでアレルギーを起こしたことのある方

・テトラサイクリン系の薬剤を内服されている方

・うつ病、その他の精神疾患で治療中の方

・肝機能障害のある方

・中性脂肪、コレステロールの高い方

・ビタミンA過剰症の方

 

 

イソトレチノインの詳細説明

薬剤名 イソトレチノイン
形状 錠剤
服用方法 医師の指示に従って服用
料金

・10mg 1ヶ月分 9,900円(税込)

・20mg 1ヶ月分 16,500円(税込)

*血液検査料3,300円が別途必要です。

 

 

■治療の流れ

【① カウンセリング・診察】

・ご希望をお伺いし、治療の詳細や効果、ご質問、ご料金など詳しくご説明いたします。 

・これまでのニキビの治療と効果について確認します。

・ニキビ専用の問診票に記入していただきます。

*問診票をダウンロードし、事前に記入していただいたものをお持ちいただけるとスムーズです。

 ↓

【② 血液検査】

・ 治療開始前の血液検査を受けていただき、ご帰宅となります。

 ↓

【③ 1週間後再診】

 ・血液検査の結果が問題なければ、治療を開始します。

 ・再度、治療上の注意についての説明があります。  

・了承いただければ同意書にサインを頂戴します。

・ 妊娠の可能性がある女性は妊娠反応検査も受けていただきます。

・ 治療開始前の記録写真を撮ります。

 ↓

【④ 2週間後再診】

・ニキビの新生の有無や副作用について確認し、薬の服薬量を調整します。

 ↓

【⑤ 2週間後再診】(治療開始1か月)

・ニキビの状態や副作用の程度などを診察し、新生ニキビがなくなるまで服薬量を増量します。

・血液検査と妊娠の可能性のある女性は妊娠反応検査を受けていただきます。

 ↓

【⑥ 1ヶ月ごとに再診】

・治療開始2ヶ月目からは月に1回の頻度で再診と血液検査(必要に応じて妊娠反応検査)を継続します。

・治療中に気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

 

 

■治療内容

治療回数 (1クール)通常20週間
投与量

(1日)通常20mg

副作用やニキビの新生の有無により、適宜増減して調整します。

その他 保険診療での治療を受けたことのない方は、まずは保険診療から治療を始めることをお勧めします。

 

▶血液検査を受ける方への注意事項

検査前日、以下に該当する行動を取った方は当日に採血が出来ませんので、ご注意ください。

 

☑過度な飲酒をした方

☑コーヒー、糖質や脂質の多い飲み物を多く飲んだ方

☑激しい運動をした方

☑長時間マッサージを受けた方

☑タバコを吸った方

 

食事を取ると一時的に糖や中性脂肪の濃度が上がります。

その為、採血の段階では空腹(血液中の濃度が上がっていない)状態を推奨しています。

正しい数値を測るために、当日は水や白湯での水分摂取をしてください。

採血予約が午前中の場合は朝食を、採血予約が午後の場合は昼食を抜いてご来院いただくようにお願いしております。

*尚、検査は検体回収の都合上、平日16:30までにご予約をお願いいたします。

 

 

よくある質問

【Q1.服用時に気をつけることはありますか?】

イソトレチノインは必ず医師の指示に従って服用してください。

自己判断で容量・用法を変更すると副作用が出る場合があり、危険です。

また、頭痛や吐き気、視力障害などの症状が見られた場合は、すぐにご連絡ください。

 

【Q2.ロアキュテイン(イソトレチノイン)の個人での輸入は可能ですか?】

日本ではニキビ治療薬として未承認のため、個人による輸入は禁止されています。

医師が輸入し、個人に処方することは認められていますので、ご希望の方は当クリニックにご相談ください。

 

【Q3.未成年でもイソトレチノイン治療を受けられますか?】

未成年でも治療は可能です。

ただし、未成年の方の施術には親権者の同意書及び、ご同伴が必要になります。

※18歳(高校在学中)の方も同意書、及びご同伴が必要です。

 

【Q4.イソトレチノイン治療中に、レーザー治療は受けられますか?】

イソトレチノインは光の感受性を高めますので、基本的にはレーザー脱毛や光脱毛、レーザートーニングなどの光線系の治療はお勧めしません。

ただし、レーザーの種類や出力の調整によっては可能な場合もありますので、詳しくはご相談ください。

 

【Q5.ニキビは自分で治せますか?】

ニキビは毛穴の病気なので、適切な治療をすれば必ず治ります。

自己ケアはオススメしません。

日本痤瘡研究会発行の漫画『にきびって自分で治すんじゃないの?』を参考になさってください。

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