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院長ブログ

肝斑治療の難しさ

肝斑治療の難しさ

 

その肝斑治療、合っていますか?

 

こんにちは、院長の前田です。

 

そもそも、肝斑とはなんでしょうか?

 

両頬に見られるシミですが、「年齢とともに出てくるんですよね?」と言われる患者様が少なくありません。

確かに10代では少なく、20代から見られる傾向がありますが、年齢の影響よりも強力な要因がいくつかあります。

 

スキンケア方法、化粧品、そして紫外線の影響が大きく関わっています。


診察に来ていただければ、詳しく説明させていただきますが、シンプルに説明すると、肝斑はシミと言うより、くすみと考えた方が分かりやすいと思います。

 

 

肝斑?普通のシミ?普通のシミじゃない?

 

肝斑治療の難しさ

 

写真のように頬の高い位置、目尻の外側に三日月の様な形の濃いシミがありますが、これが肝斑です。

くすみというよりベタッとした濃いシミに見えます。

 

普通のシミは輪郭がハッキリくっきりした形に見えるものが多いです。

不思議なことに境界が鮮明な丸い形や楕円形で、大きさはさまざまです。

 

対して、肝斑は三日月に見える典型例のほか、もやーっと、グラデーション的に顔の一部の範囲がくすんでいる状態や、大きさというより広い範囲にカスミがかかっているような、皮膚自体の色が濃くなっているような、なんだか透明感がない肌と捉えていただけるといいと思います。

 

そして、この肝斑(くすみ)は普通のシミと同居しています。

シミ治療で来院される方のほとんどの患者様は両方を持ち合わせています。

 

いま一つピンとこないかもしれませんが、『これはシミ、これは肝斑です』と私たち医師が区別したがるのは、最適な治療法がシミによって違うからです。

 

何でもかんでもこれ一つで全部よくなる究極の治療があれば、何も考えずに『あっ、シミの治療ですね、それではこの究極マシンでどうぞ!』と何の診断やカウンセリングも必要なく、話が早いのですが、現状ではそのような魔法の治療はありません。

 

レーザーや光治療で簡単に良くなると思ってたのに、全然良くならない、あるいは人によってはなんだか悪化してきている、そんな話を聞いたことのある方、いらっしゃるのではないでしょうか?

 

適した治療を行わなければ、改善しないどころか悪化の可能性もあるので、キチンと診断を付けることは非常に大事です。

 

そして、この診断が難しいのです。

 

 

肝斑治療に関して

 

肝斑に対する治療法やアプローチは増えており、どんどん新しい治療が生まれています。

 

良い治療が増えるのは未来が明るくなりますが、新しい治療がどんどん増えているという現実は、裏を返せば『肝斑に対して完璧な治療』は現状では無いということです。

 

肝斑と言っても、いろいろな肌の状態の人がまとめて表現されるわけですから、本当に個人個人で適した治療が変わります。

 

様々な治療選択肢をご用意し、最適な方法を始めにご提案できればベストですが、十人十色、正解は一つではありません。

 

治療経過からフィードバックし、必要があればすぐに診療方針を変えていく、しっかりアフターフォローしていく。

そういった診療が大事だと考えています。 

 

 

当クリニックの肝斑治療、詳しくはこちらをご覧ください。

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