☑ 年齢とともに肝斑が目立ってきた
☑ 広範囲にぼやっと広がるシミを消したい
☑ レーザー治療を受けたら悪化した
☑ マスク生活で肝斑が濃くなった気がする
☑ 肝斑を改善しながら美肌になりたい
肝斑は30代から40代以降の女性に多くみられ、紫外線の影響や肌を擦るといった刺激によって発現したり、濃くなったりします。
また、肝斑は頻度の高いシミですが、誤診例も非常に多いシミでもあります。
両側の頬にシミがあるということだけで、肝斑以外のシミを肝斑と診断されてしまう傾向があります。
肝斑の診断は難しく、レーザーの熱や刺激によって悪化するリスクもあるため、症状をしっかりと見極めて治療をしていくことが重要です。
前田メディカルクリニックでは、肌を熟知した医師がシミ診断を行い、症状を見極めた上で患者様一人ひとりに適した肝斑治療をトータル的に提案しております。
肝斑とは、主に頬骨の上や頬に左右対称に現れる色素斑(シミ)で、境界がはっきりしていている老人性色素斑やそばかすと比べて、輪郭が分かりにくく、モヤッと地図のように広がって現れるのが特徴です。
30~40歳代に発症年齢が集中しており、症状が見られるのはだいたい50歳代後半までで、日本人を含むアジア人の女性に多いと言われています。
肝斑は女性だけだと思われがちですが、男性も発症します。
肝斑ができる原因は完全には解明されていませんが、女性ホルモン、紫外線の影響や、肌を擦るといった刺激によってメラニンが過剰に生成され、肌に色素が沈着することで現れると考えられています。
色みや濃さは人それぞれで、頬以外に鼻の下、額、口周りなどにも現れます。
妊娠中やピル服用中などにできやすく、女性ホルモンが大きく関与していると言われます。
コロナ禍では、マスクによる摩擦で頬骨部の肝斑が濃くなるケースも多く見受けられます。
マスクを選ぶ際には、肌触りがよく表面が滑らかな素材やサイズの合ったマスクを選ぶなど工夫が必要です。
肝斑治療は、トラネキサム酸などの内服と美白外用剤でのホームケアが治療の基本となります。
当クリニックでは、肝斑の改善(既に蓄積しているメラニン色素の排出)と、悪化防止のための予防(メラニンを蓄積させないケア)を同時に行うことが重要と考えており、内服薬に加えて、クリニックでの施術を組み合わせた治療を行っております。
また、肝斑は間違ったスキンケアによって悪化することもあるため、スキンケア指導もさせていただいております。
単独の治療ではなく複数の側面からアプローチすることで、より早く効果的に肝斑を改善していきます。
肝斑がある方はご本人が気づいていなくても、日光性色素斑と肝斑が混在しているケースが多くあります。
そういった場合、IPL光治療やシミレーザーの熱や光の刺激によって、一時的に肝斑が悪化するリスクがありますので、トラネキサム酸やビタミンの内服を併用していただくことで、肝斑悪化のリスクを抑えながら治療を行っていきます。
はっきりとした根本原因が解明されておらず、治療が難しい肝斑だからこそ、症状の見極めと適切な治療計画が重要です。
■クリニックでの施術
肝斑は、ちょっとした刺激によってメラノサイトが活性化しやすい状態になるため、通常のレーザー治療では肝斑を悪化させてしまう可能性があります。
当クリニックの肝斑治療に使用するレーザートーニングは、広範囲にやさしいパワーのレーザーを均一に面で照射することにより、メラノサイトに刺激を与えることなくメラニンを徐々に減らしていきます。
▶メラニン色素を徐々に排出させるマイルドなレーザー治療
・ピコレーザートーニング 詳しくはこちら
・アコレードトーニング 詳しくはこちら
▶肝斑に効果のある成分を肌に浸透させる導入治療
・プラズマシャワー 詳しくはこちら
・イオン導入 詳しくはこちら
■ご自宅でのケア
肝斑治療においては、ご自宅でのケアも非常に重要です。
肝斑改善のための内服薬による内側からのサポート、悪化の原因となる紫外線対策を毎日きちんと行い、未来のお肌のために、ご自宅でのケアも徹底しましょう。
▶肝斑治療をサポートする内服療法
・トラネキサム酸内服 詳しくはこちら
・ビタミンC内服 詳しくはこちら
▶肝斑治療をサポートする外用療法
・ハイドロキノン外用 詳しくはこちら
▶日常でのスキンケア
・紫外線対策 詳しくはこちら
・保湿ケア
▶生活習慣の見直し
・摩擦刺激を避ける
以上を組み合わせることで、肝斑を薄くし悪化を予防していきます。
基本的な肝斑治療の流れは以下の通りです。
【① 内服薬】
・トラネキサム酸とビタミンCの内服を行います。
・効果がある場合、6ヶ月~1年くらいを念頭に内服を続けます。
・肝斑の診断に間違いがない場合は、1~2ケ月の内服で、大体7~8割位の方の肝斑は薄くなります。
(ドクターよりひと言)
内服治療は、肝斑が明らかな人だけでなく、肝斑の存在が疑われる人であってもまず行うべき治療法です。
診断に迷った場合、トラネキサム酸の内服で結果としてシミが薄くなれば、そこに肝斑があったことがわかります。
副作用が非常に少ない治療法なので、結果的に効果がなかったとしても試してみる価値があります。
また、効果が見えなかった場合でも、その後のレーザー治療を行う時はあらかじめトラネキサム酸内服を行っておくことによって、レーザー照射後の色素沈着も起こりづらくなり有益です。
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【② 外用薬】
・通常、トラネキサム酸とビタミンCの内服とともにハイドロキノン軟膏を処方します。
・ハイドロキノンはメラニンの沈着を抑えますが、塗る時の摩擦が肝斑を悪化させる可能性があるので、擦り込むような塗り方はしないようにします。
(ドクターよりひと言)
肝斑は薬で完治するわけではなく、薬によって症状を抑えているととらえるべきです。
薬を中止するとしばしば再発することがあります
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【③ トーニング施術】
・2ヶ月間トラネキサム酸の内服を続けても肝斑が改善しない場合は、レーザートーニング治療を行います。
・レーザートーニングは、2週間に1回を5~8回を前提に行います。
・通常、3~4回目以降に効果が認められることが多いです。
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【④ トレチノイン外用】
・内服治療が無効な場合、もう一つの治療法として、トレチノインの外用があります。
・トレチノインを1日1~2回塗布します。
・効果がある場合は、2~3週間で肝斑が薄くなり出し、4~8週間を目安にトレチノイン治療を継続していきます。
(ドクターよりひと言)
トレチノインの副作用として皮剥けや発赤を起こしますが、肝斑治療の場合はあまり発赤が酷くならない程度にコントロールします。
また、トレチノインに対して抵抗性のある方もいますが、その場合は効果が弱い傾向にあります。
■肝斑と混在するシミ治療
肝斑以外のシミが混在する場合は、薬治療を先行して行った後に、できるだけ肝斑を刺激しないように配慮してレーザー治療を行います。
肝斑とは全く関係のない部位のシミに関しては、最初からレーザー治療を行うこともできます。
【Q1.肝斑と普通のシミの見分け方を教えてください】
肝斑は30代~50代で左右対称にぼんやりと現れることが特徴ですが、それ以外の疾患である可能性も否定できません。
また、シミや肝斑が混在していることもあるので、自己判断せず、お気軽にご来院ください。
【Q2.肝斑の予防法はありますか?】
女性ホルモンなど、体内部の要因から引き起こされることが多い肝斑ですが、再発や症状悪化の予防には紫外線対策が欠かせません。
また、なるべくストレスをなくすことや、物理的な刺激を避けることも肝斑の予防に繋がります。
【Q3.肝斑と他のシミが混在している場合、治療はできますか?】
はい、可能です。
肝斑と他のシミは治療法が異なりますが、肝斑を避けてシミ取りレーザーを照射するなど、症状やご希望に合わせた治療をご提案いたします。
詳しい治療法についてはカウンセリング時に説明いたします。
【Q4.市販薬で肝斑は治りますか?】
今ある肝斑の悪化を防ぐ効果は期待できるかもしれませんが、できてしまった肝斑を改善するためには医療機関での治療が必要です。